歯科医院のための
人財開発コンサルティング
株式会社ユアプロジェクト

なかなか行動は変えられない

この土日は、歯周治療の知識をブラッシュアップするため研修に参加しました。

そこではスウェーデンやスイスで行われている歯周治療について、

背景理論やエビデンスなどを、とても丁寧に説明いただきました。

スタッフとともに参加されている先生方は、

「自分の医院でも取り入れよう!」と意気込んでおられました。

 

そのなかでおひとりで参加されている穏やかな感じの先生とお話したところ、

医院に勤務する歯科衛生士には、先生のお考えをよく理解して付いてきて来てくれる方と、

説明してもこれまでの業務を頑なに変えようとしない方がいるということでした。

 

研修で伝えられた治療方法は、患者さんにはもちろんのこと、歯科衛生士にも、

シンプルな考え方で、楽に良い結果が得られるというものです。

トライする準備は院長が整えてくださるのに、なぜやってみないのだろう?と不思議です。

 

コンサル先のスタッフの場合でも、

新しい方法だと「良い結果になるよ」、「楽で簡単!」と言っても、

これまでの方法をなかなか変えることができない人がいます。

変化することに不安を感じるのです。

これまで続けて来た方法は、どうすればいいのか、どうなるのか分かっています。

たとえあまり良い結果にならなくても、いつもと同じ方法で、分かっている結果が安心なのです。

 

たとえば、新しい超音波スケーラーを使ったら、

歯面に傷が少なく歯石を取ることができるということを教えられても、

これまで使ったことがない機器を使うこと、ちょっと手順が違うことは不安です。

焦らず機器を使うことができるのだろうか、チェアタイム内にやるべきことができるのだろうか、

本当に自分でも傷が少なくできるだろうか・・・と。

 

私たちは生まれてからずっと初めてのことばかりやってきて、

ひとつひとつ身につけてきて大人になってきました。

知っていることや身に付いたことがたくさんになって、ひと通り生活できるようになったら、

次の新しいことへのチャレンジが難しくなってしまうのですね。

 

もしかすると、トライしてきたことを認めてもらえなかったり、

コツコツ積み上げてきたものをゴッソリなくされてしまうような体験をしたら、

もう新しいことをやってみようなどと思わなくなるかもしれません。

 

大人であっても、怖がらせないように、ゆっくり丁寧に伝えることが大事なのでしょう。

新しいことを取り入れるときには、上手にできる人の様子をよくみてまねをすることや、

手順ごとに繰り返し練習して「できる」という気持ちになれること。

そして、まずはリラックスしてできる環境であることもポイントですね。

大人でも、「やれるようになったね」、「いい感じ!」と暖かく見守ってほしいものです。