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歯科医院のための
組織開発コンサルティング
株式会社ユアプロジェクト
2019.4.18
「社会人基礎力」というのはご存知でしょうか。
「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年に提唱したものです。
これが、2018年に新たな視点を加えて見直され、「人生100年時代の社会人基礎力」として発表されました。
これまでの「社会人基礎力」は大学から社会へのスムーズな移行を目的としていたのに対して、「新・社会人基礎力」は、幅広い年代層を対象とした考え方をしています。
現在、社会人として企業・組織・社会とかかわる時間が長くなってきたことや、産業構造の変化等で自らが持つ職業経験やスキルを必要に応じてアップデートしていく必要性が高まっていることなどから見直されたのです。
3つの能力(12の能力要素)
【前に踏み出す力】主体性、働きかけ力、実行力
【考え抜く力】課題発見力、計画力、想像力
【チームで働く力】発信力、傾聴力、柔軟性、情報把握力、規律性、ストレスコントロール力
どれも大事ですね。
新しく加えられのは、次の3つです。
【学び】何を学ぶか・・・学び続けることを学ぶ。ブラッシュアップ。
【組み合わせ】どのように学ぶか・・・多様な体験・経験・能力を多様な人々とともに。
【目的】どう活躍するか・・・自己実現や社会貢献に向けて主体的に切り開く。
歯科医院で働いても「社会人基礎力」は必要ですが、新人育成や医院内での習得すべき項目には、このような内容はあまりみたことはありません。
歯科医院で「能力」というと、専門スキルやそれにかかわる知識だけを習得することを求めがちなのです。そのため、歯科医院のスタッフさんのなかには、歯科衛生士業務、アシスト、受付業務などができてしまったら、もう学ぶことはなくなったと思ってしまう人もいらっしゃるようです。何かが足りないと感じていても、セミナーや研修は専門知識やスキルの習得で満足していないでしょうか。また、専門分野の学びさえ、ブラッシュアップを放棄してしまった方に出会うこともあります。
さて、そんな医院に新人スタッフが入ってしまったら・・・
4月、新人スタッフさんは、今、目をキラキラさせて、目にするもの耳に入るものどんどん吸収しています。彼らがこれから社会人として歩んでいくなかで、必要とする学びをタイミングよく提供したり、互いに成長する機会がもてる医院環境や先輩でありたいですね。
成人発達論では、「人間は、知識やスキルの獲得することだけではなく、質的な成長を継続的に実現しうる」という認識です。人生100年時代、まだまだ人として成長・進化し続けられることを楽しみに、組織や人、社会とかかわっていけるのです。